目次に戻るこのテーマはよく聞くと思われます。
特に新築区分マンションの売り込みなどは「買ってしまえばあとの客付や家賃・建物の管理は不動産会社にお任せ」などと甘い謳い文句で「不労所得」感を前面に押し出してきます。
では本当に不動産所得は不労所得でしょうか?
答えは「
No!」だと胸を張って主張しておきます。
大前提として、不動産所得を得るために必要なことを順を追って簡単に記載してみます。
①物件を探す(ネット、業者面談、コミュニティ照会等)
②物件を検討する(立地、価格、レントロール、実質利回り、キャッシュフロー等)
③物件を買う(買い付け申し込み、融資取り付け、契約締結等)
④入居者募集(広告、客付会社への働きかけ、物件のリフォーム等、中古で満室であれば不要)
⑤物件の維持・管理(家賃回収、劣化対策、住み続けてもらう仕組み構築、退去時の原状回復、諸費用回収)
⑥ポートフォリオの組み換え(売却、購入のサイクル)
⑦確定申告(法人でも個人事業主でも)
ざっと挙げてもこれだけ出てきます。
で、これだけのことを全部やるのは副業で始めようと思う方にとっては「まず無理・・・」というのが率直な感想だと思います。
私もボンクラとはいえ、一応(いえ、立派な!)勤め人なので、さすがに無理です。
ではどうするか?
「
任せる」というのが一つの答えです。
「なんだ、じゃあやっぱり不労所得じゃん!」って思った方は、多分やってみたらギャップがありすぎて心が持たないのではと予想します。
私自身もある程度の覚悟はしていたとはいえ、覚悟以上の経験をしました。
新築なのに、こんなにAD(特別広告料)積んだのに、しょうがないから新築プレミアム諦めて家賃まで下げたのに、あまりにも動かないので管理会社まで変えたのに…って感じでなかなか入居が決まらず、平日の仕事中もヤキモキしました。
また、やっと入居が決まりだして持ち出し(家賃>借入返済で銀行残高は増えていく状態)はなくなって安心したのも束の間、仕事中に管理会社から電話が掛かってきて「102号室のガスメーターがひと月以上動いていません」とか言われて、「最悪の事態にはなっていたりしませんよね?」なんてやり取りがあったり(後日夜逃げであることが判明しました)、日々を悶々と過ごすことも多かったと思います。他にも細かいことを挙げるとキリがありませんが(気になる人は個別に聞いてください)、それでもなんとかかんとかやっていけているのは
「自分がやっているのは不労所得ではなく不動産事業という一つの事業なんだ」という気持ちと、
「やると決めたからには成功するまでやり抜く」という覚悟を持っているからプレッシャーに潰されずにやっていけているのかなという気はしています。
少し厳しい話もしましたが、要は不動産所得は「全く働くことなく得られる所得(=不労所得)」ではなく、「一つの事業として人に任せるものは委託して自分の作業を軽減することで副業としてもやっていける低労働所得なんだ」ということが言いたい訳です。
あくまでも人に任せるだけで、責任を負うのは事業主である会社ひいては自分自身だったりするので、楽できるからという軽い気持ちではなく、何かあったら自分が責任を負う見返りとして低労働でも所得を得ることができる一つの手段である、というマインドが必要なのではないかと思います。
書いていたら意外と長くなってしまったのでこの辺でやめときますが…
「不動産所得はやる気と覚悟さえあれば才能なくても得ることができる」というところで締めたいと思います。今回厳しめの内容だったので次回は不動産投資のメリットでもしっかり書いておきたいと思います。
テーマ:不動産投資 - ジャンル:株式・投資・マネー
- 2018/05/30(水) 23:19:03|
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